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診療科・部門紹介

整形外科

~地域のケガは地域で治療~

 当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、人口あたりの医師数が少ない燕市を含む県央医療圏ではなかなか難しい問題です。特に、常勤医が不在の間は、救急搬送を要するケガについては受け入れが難しい場合が多く、地域のみなさんにご迷惑をおかけしていました。
 現在、救急車で来院されることの多い大腿骨近位部骨折(脚の付け根の骨折)を中心に、燕・県央地域でケガをした患者さんは地域の中で適切な治療を受けていただけるように院内外と協力し、体制づくりを進めております。
 当科は2023年開院予定である県央基幹病院への移行を見据えて、整形外科診療の充実をはかり、より重症な患者さんにも対応していけるよう準備を進めていきます。

当科の特色

  • 骨折以外にも、首や腰といった脊椎、関節、筋肉や腱など、首から下で皮膚と内臓以外の不調のほとんどに整形外科は対応します。
  • 現在のところ整形外科常勤医は2名のみであり、対応できる病気やケガまた患者数にも限りがあります。「病院にある整形外科」としての役割を確実に果たすべく、病院でないと対応できない詳しい検査や入院治療が必要な患者さんを優先して対応します。当院での対応が困難な場合は、近隣の病院や専門性の高い治療を受けられる病院を紹介させていただく場合があります。

外来診療

  • 最新の運動器専用エコーを導入し、診断・治療に役立てています。
  • 「病院にある整形外科」としての役割を果たしていくため、新患については、整形外科を標榜する医療機関からの紹介状をお持ちの患者さんに限らせていただきます。
  • 常勤医が担当する外来以外に、新潟大学整形外科学教室からの応援により、膝・スポーツ、関節リウマチ、手外科、股関節といった各領域の専門家が診療にあたっています。
    ※詳しくは外来診療担当表をご参照ください

急患対応

燕市をはじめとした県央地域でケガをした患者さんが地域内で適切な医療を受けられるように全力を尽くします。内科系各科や脳神経外科をはじめ院内各科の協力により、併存症(ケガ以外の病気)の多い患者さんにも対応しています。

入院・手術

  • 病棟・手術室の協力のもと、手術を中心とした入院治療を行っています。特に大腿骨近位部骨折の患者さんは、寝たきりにならないように、また合併症(肺炎、褥瘡など)を起こさないように受傷後早期の治療開始が必要です。麻酔科、手術室の協力のもと、約9割の患者さんで入院後2日以内に手術を行うことができています。
  • 入院患者さんについて、毎週多職種でカンファレンスを行い、患者さんの情報を共有しながら治療方針を検討し、最適な治療を提供しています。

関係部署との連携

放射線科

単純X線(いわゆるレントゲン)写真をはじめとした画像検査を行います。CT、MRIといったより詳細な画像検査も、他院と比較して待機日数は少なく、早ければ受診当日に施行できます。骨密度検査も即日対応可能です。

リハビリテーション科

手術翌日からの早期リハビリテーションを行っています。金曜日に手術を受けた患者さんに対しても早期に介入できるよう、週末もリハビリテーションを行っています。

患者サポートセンター

患者さんが病院を受診し治療を受ける中で、あるいは入院治療を受けて退院された後の生活の中で困らないように、専門の職員が対応いたします。

  • 受診
     事前に頂いた紹介状をもとに、病状に会った医療をスムーズに受けられるよう調整します。
  • 逆紹介
     骨折の手術後で骨折自体は治ったが骨粗鬆症の治療を続ける必要がある患者さんなど、当院での治療がひと段落し病状が安定した患者さんは、お近くの整形外科で治療を継続していただくため紹介させていただきます。
  • 転院
     手術などの急性期(受傷・発症後間もない時期)の治療がひと段落したもののリハビリテーションの継続が必要な患者さんには、より集中的かつ長期にリハビリテーションができる病院へ転院していただく場合があります。その際の転院先の病院との調整を行います。
     当院のような急性期病院では、空床(患者さんが入院できる空きベッド)を確保することは、次の救急患者さんを受け入れるために必要なことです。ご理解・協力をお願いいたします。
  • ~骨折は「発作」~

     心臓発作という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。細かく区別すると様々な病気を含む言葉ですが、心臓を栄養する血管がつまってしまい心臓の筋肉が壊死してしまう病気「急性心筋梗塞」も心臓発作の概念に含まれます。急性心筋梗塞は①生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)を背景に、②突然発症し、③早期に治療開始しないと後遺症が残ります。しかし生活習慣病という④原因を適切に治療しないと発作を繰り返し、⑤発作を繰り返すごとに重度の後遺症が残るようになり、⑥命の危険も大きくなっていきます。
     実は高齢者の骨折も同様なのです。
     ①骨粗鬆症を背景に、②転倒することで突然発症し、③早期に治療しないと関節の可動域制限や歩行障害などの後遺症が残ります。④原因である骨粗鬆症を治療しないとまた骨折し、⑤骨折を繰り返すごとに機能は回復しきらずに、背骨や脚の骨折であれば歩行能力も落ちて寝たきりになり、⑥肺炎などの合併症で命を落としてしまう。
     高齢者の骨折は「骨が折れただけのケガ」ではなく、寝たきりにつながり、命に関わる重大な病気です。
     早期の治療開始のためには、患者さんがお住いの地域で対応できることが大切です。
     また骨粗鬆症の治療を受けることは、血圧のお薬を飲むことと同じように大切なことです。
     当科は院内のさまざまな部署や近隣の病院・診療所と協力し、高齢者の骨折と骨粗鬆症の治療を行います。

     骨折の連鎖を断つ!
     最初の骨折を、最後の骨折に!

    ◆ 担当医師
    【担当医師名】 【卒業年次】 【専門医・認定医等】
    堀米 洋二 平成19年 日本整形外科学会:整形外科専門医
    坂上 敦 平成26年