令和３年度 新潟県立燕労災 病院指標

内科では、呼吸器内科、消化器内科、血液内科、腎・透析内科及び内分泌内科の診療を行っており、多岐にわたる疾患で入院されています。
患者数としては「誤嚥性肺炎」、「胆管（肝内外）結石、胆管炎に対する内視鏡手術」、「腎臓又は尿路の感染症」、「胃がんに対する内視鏡手術」、「肺がん」が内科全体の上位5疾患となっています。
平均年齢が高くなっていることや併存症が多いことから、平均在院日数が全国平均よりも長くなっています。

循環器内科では、約4割の方が「心不全」で入院となっています。心不全の平均年齢は約85歳と高齢な方が多いため、平均在院日数が全国平均より長くなっています。
次いで、「徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植・交換術」、「急性心筋梗塞に対するステント留置術」、「狭心症・陳旧性心筋梗塞に対するステント留置術」による患者さんが多くなっています。

外科では、消化器外科及び乳腺外科を専門としています。手術を中心とした治療と、抗がん剤治療などの非手術治療を中心に診療を行っています。
多職種が連携し手術・抗がん剤治療・放射線治療などの治療方針の選択を行い、患者さん及びご家族の方にご納得いただけるよう努めています。
患者数としては、「鼠径ヘルニアに対する手術」、「結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍に対する手術」、「胃の悪性腫瘍に対する手術」、「直腸肛門（直腸S状部から肛門）の悪性腫瘍に対する化学療法」、「直腸肛門（直腸S状部から肛門）の悪性腫瘍に対する手術」が多くなっています。

整形外科では、約4割の方が「大腿骨の骨折」で入院となっています。
次いで、「胸椎・腰椎の骨折」、「足関節・足部の骨折・脱臼」、「骨盤損傷」、「膝関節周囲の骨折・脱臼」などによる入院の方が多くなっています。
当院で骨折に対する手術を実施したのちにリハビリテーション等を引き続き行うため、近隣医療機関へ転院する方が多くいらっしゃいます。
燕・県央地域の中で適切な治療を迅速に受けていただけるように院内外と協力し、体制づくりを進めています。
また、ご高齢の方の骨折による入院が多くみられるため、再骨折の予防・骨粗鬆症の治療にも取り組んでいます。

※患者数が10名未満の項目は、-（ハイフン）としています。

脳神経外科では、脳出血や脳梗塞の血管疾患と頭部外傷に対し治療をしています。
患者数としては、「慢性硬膜下血腫」、「脳出血」が多くなっています。
現在常勤医が1名体制となり、夜間の緊急手術は難しく、重症者は他院へ紹介するなどして出来る範囲で診療を行っています。

※患者数が10名未満の項目は、-（ハイフン）としています。

神経内科では、約4割の方が「脳梗塞」で入院となっています。
次いで、「脳出血」、「誤嚥性肺炎」、「前庭機能障害」が多くなっています。その他にも認知症、てんかん、髄膜炎などの他、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発性硬化症、重症筋無力症などの国の指定する神経難病などの診療も行っています。
新患は予約制で紹介状の持参をお願いしているところですが、県央地域で神経内科の入院病床を持つのは当院のみであるため、入院が必要な患者さんの診療に注力できるような体制をとっています。

内科では、内視鏡の手術の手術を多く実施しています。早期がんに対して内視鏡的切除を行い、それによって高いQOL（Quality Of Life:生活の質）が得られるようにしています。
また、人工透析の患者さんに対するシャント関連の手術も多く実施しています。

循環器内科では、「冠動脈ステント留置術」や「ペースメーカー移植・交換術」を多く実施しています。
手術以外にも、心臓カテーテル検査も多く実施しています。
急性心筋梗塞や不安定狭心症、急性心不全などの病気について、原則として24時間対応できる体制を整えています。

※患者数が10名未満の項目は、-（ハイフン）としています。

外科では、腹腔鏡による手術が約4割を占めています。
通常の開腹手術に比べて傷が小さくすみ、痛みが少なく患者さんの回復が早いというメリットがあります。
当院では早期がん（胃がん、大腸がんなど）に対して積極的に腹腔鏡手術を実施しています。特に大腸がんでは5割以上が腹腔鏡手術となっています。
消化器系の手術の他にも乳がんを含む乳腺疾患に対する手術も多く実施しています。

整形外科では、大腿骨の骨折に対する観血的手術・人工骨頭挿入術・人工関節置換術などの手術が約5割を占めています。
その他にも、大腿骨以外の部位の骨折や腱や靱帯等の外傷に対するさまざまな手術を多く実施しています。
県央地域のケガを県央地域で治療できるよう努めています。

脳血管外科では、慢性硬膜下血腫の手術を行っています。

※患者数が10名未満の項目は、-（ハイフン）としています。